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    第226回 『ブルー?グリーン?』~色とりどりな水素たち ~の巻(2023年7月5日)

    新聞に『ブルー水素』や『グリーン水素』って言葉が載っていたよ。なぜ水素に『色』がつくんだろう。学校で水素は無色透明と習ったけど…。

    水素そのものに色が付いてる訳じゃないよ。水素は作り方によって生産で生じる二酸化炭素(CO2)排出量が異なるから、どうやってつくられた水素かを区別するために名称を『色分け』で分類しているんだって。

    その色がブルーだったり、グリーンだったりする訳か。確かに温暖化対策で水素を使うなら、よりCO2排出の少ない水素が必要になるよね。

    例えば、現在利用されている水素の大部分は、化石燃料を燃やして取り出しているんだけど、こうした水素は『グレー水素』と呼ばれている。より厳密には化石燃料のうち天然ガス由来の水素をグレー水素、石炭由来の水素を『ブラウン水素』や『ブラック水素』としてより細分化することもあるんだって。

    なるほど。でも化石燃料を燃やすとCO2が発生するよね。温暖化対策に逆行するような…。

    そこで『ブルー水素』が登場するんだ。生産工程で生じるCO2を回収し、グレー水素のように大気中に放出しない点に違いがある。

    グレーよりブルーの方が環境にやさしいということだね。となると『グリーン水素』は?

    再生可能エネルギー由来の電気で水を電気分解して取り出す水素のことだね。再エネを使えば化石燃料の燃焼が不要になるから、CO2フリーで水素が得られることになる。

    新聞ではほかの『色』も紹介されていたよ。

    天然ガスを熱分解することでCO2発生を一切出さず水素を取り出す『ターコイズ水素』、原子力発電で水を電気分解してつくる『ピンク水素』なんてのもあるみたい。ピンク水素は『イエロー水素』『レッド水素』、『パープル水素』と呼ばれることもある。

    ターコイズは緑がかった青という感じの色だよね。

    ほかにも『ホワイト水素』、『ゴールド水素』など色んな水素があるんだって。ちなみに水素と並ぶクリーンエネルギーのアンモニアも、水素と同じく色分けで区別されている。『グリーンアンモニア』みたいな。

    しかし、色とりどりだねえ。クリーンエネルギーが普及すれば、さらに新しい『色』が増えてくるかもしれないね。

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    (文:西江 )
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