三井化学=アンモニア・尿素を再値上げ、ウクライナ危機で原料高騰
三井化学は7日、アンモニア系製品を25日納入分より値上げすると通知した。液体アンモニア(液安)は現行からキログラムあたり30円以上、アンモニア水(安水)は同8円以上、尿素は同20円以上、メラミンは同67円以上それぞれ引き上げる。
三井化学は昨年11月にもアンモニア系製品の値上げを打ち出したばかりだが、ロシアによるウクライナ侵攻で原燃料の原油、天然ガス価格がさらに急騰、追加の値上げに動いた。
三井化学は今回、尿素水アドブルーの値上げは公表しなかったが、応分のコスト転嫁を進めるとみられる。また、品薄に対する警戒感から4月以降も尿素やアドブルーの増産態勢は維持するようだ。
アンモニアを巡っては、ウクライナ危機の影響で国際市況が高騰している。リム情報開発が発行する週刊『クリーンエネルギー』(22年4月5日号)によると、日本を含む北東アジア着(CFR)価格は1日時点でトンあたり1,060ドルで推移した。三井化学が前回値上げを打ち出した昨年11月上旬からは同500ドル近く割高となっている。
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