三菱商事エネ=自動車リース車両メンテナンス事業に進出
三菱商事エネルギーは、オリックス自動車、住友三井オートサービス、日本カーソリューションズ、三菱オートリースの自動車リース大手4社とタッグを組み、業界を横断する車両メンテナンス管理専門の共通プラットフォームを開発する方針を固めた。共通プラットフォームを「FLEET PITLOCK」と名付け、三菱商事エネが開発と運用を担当し、大手リース4社が各社システムとの連携を検討する。
自動車整備工場は、整備士の高齢化が進み、深刻な人材不足となる一方で、車両の複雑化で新規技術の習得が難しくなるなど、各工場の負担がこれまで以上に高まっている。実際に人手不足などで廃業を決める工場も増えているほか、各社独自システムのため複雑な受注体制が残り、連携しにくい状況が続いていた。三菱商事エネはこうした問題を解決し、自動車リース業界と整備業界の効率化と簡素化を進める。
具体的には、各リース会社のメンテナンス依頼データを集約し、一元で閲覧管理できる機能を設置。メンテナンス対象月の車両を検索し、自動でWEB予約の案内メールを発信するなど、スケジュール管理機能とメンテナンス状況の確認や更新機能を追加する。さらにリース会社へのメンテナンス報告と請求情報を一元化する請求管理機能も併せる。今後は自動車リース事業者やカーシェアリング事業者、レンタカー事業者などにも加盟を広げる構えだ。共通プラットフォームは2022年10月の稼働開始を目指す。
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