三菱商=燃料アンモニア製造を目指し米企業と合意
三菱商事はこのほど、燃料アンモニアを製造するため米デンバリー と、同社の完全子会社であるデンバリー・カーボン・ソリューションズを通じ、二酸化炭素(CO2)輸送と貯留に関する主要条件で合意した。21日の記者発表によると三菱商は2020年代後半に米メキシコ湾岸で年間100万トンの燃料アンモニアを製造し、日本へ輸出することを目指す。アンモニア製造設備から回収するCO2は年間で最大180万トンを想定。回収したCO2は合意に基づき、デンバリーが油田に圧入し生産量増加に利用(石油増進回収=EOR)するほか、同社が今後開発するCCS(二酸化炭素回収・貯留)技術により地下に貯留する計画。契約期間は20年とする予定で、延長を含めて今後協議する。三菱商によると、デンバリーはメキシコ湾岸に世界最大級のCO2輸送パイプライン網を有し、CO2を利用した石油増進回収を中心に20年以上、事業を展開。同社は昨年1月、CCS事業を推進するためデンバリー・カーボン・ソリューションズを設立した。
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