LPG=4月15~19日:5月後半着の売り手は漸減
CFR極東:
先週の極東着市場は供給増に伴い下落した。Rim Asia Indexは18日時点で、プロパンが611.50ドル、ブタンが634.50ドルといずれも12日比2.50ドル安。先週前半には、韓国輸入1社やで中東トレーダー1社などの5月後半着カーゴの売り手が見えており、供給に引き締まり感は見られず。しかしながら、中国プレーヤーが買い付け入札を実施し、買戻し需要を抱えるトレーダー勢がスポット調達を急いだことで、売りものは消化されつつあるようだ。このなか、5月後半着プロパン2万3,000トンの商談水準は5月極東着市況対比10ドル前後のプレミアム(18日時点で611ドルもしくは5月CP対比28ドルのプレミアムに相当)とみられている。
FOB中東:
5月CPはプロパン580ドル前後、ブタン585ドル前後と予想されている。5月積みの売り手は潤沢に映る。複数の中東産ガス社がスポット販売に動いており、5月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの商談水準は5月CP対比30ドル前後のディスカウントとみられている。プロパン単体の商談においては、買い気が鈍い。プロパン単体はプロパン/ブタン同率玉よりも5月CP対比のディスカウントが10ドル程度深い、と一部の市場関係者は指摘した。
日本国内:
4月の京浜の陸上スポット相場は、プロパンが98,000~98,500円と小幅高。出荷が堅調で、スポット市場に買い手が浮上している。商談水準は98,000円台前半に切り上がっている。ブタンは102,000~103,000円ともち合い。元売り1社の出荷は前年同月の水準を数%上回っているようだ。このなか、同元売り1社の在庫は適正水準にあるという。他の元売り勢もプロパン出荷が順調に推移している様子。