LPG=4月1~5日:中国向けの需要増で極東着強含み
CFR極東:
先週の極東着市場は買い気の高まりに伴い上昇。Rim Asia Indexは4日時点で、プロパンが625.00ドルと3月29日から10.50ドル高、ブタンが648.00ドルと同15.50ドル高となった。CP予想上のプロパンとブタンの格差が拡大したことを受け、ブタンの上げ幅はプロパンのそれを上回った。清明節休暇前に複数のプレーヤーが中国向けのスポット買い付けに動いた。華南のプロパン脱水素(PDH)プラント操業1社や華東石化1社が5月着プロパンを手当てした。さらに、台湾輸入1社も5月上旬着プロパン4万6,000トン2カーゴを調達した。一方、5月前半着の米国産カーゴは少なく、需給は引き締まっていると市場関係者はみている。
FOB中東:
4月CPはプロパン615ドル、ブタン620ドルで確定した。プロパンは前月から15ドル、ブタンは同20ドルそれぞれ下落した。中東産カーゴへの需要が弱く、FOBベースの商談水準がCP対比で大幅なディスカウント圏に沈んでいたために、4月CPは市場予想を下回る水準で確定したとの見方が寄せられている。スポット市場では、クウェート国営石油(KPC)が3日応札の締め切りで4月18~19日積みプロパン/ブタン各2万2,000トンを対象とした販売入札を実施。市場関係者によると、積み日が4月20~21日積みに変更され、欧メジャー1社が5月CP対比20ドル台のディスカウントで落札したと伝えられた。
日本国内:
4月の京浜の陸上スポット相場は、プロパンが98,000~98,300円、ブタンが103,000~104,000円とともに急落した。複数の売り手が販売打診に動いている。ディーラー間の売唱えはプロパンが98,000円台前半、ブタンが104,000円で伝えられた。一方、一部の買い手がスポット玉を探しており、プロパンの買いアイデアを97,000~98,000円で寄せている。このほか、元売り勢もスポット市場に現れている。元売り1社は川崎出しのプロパンを97,000~98,000円で販売可能のようだ。他の元売り1社は千葉出しのプロパンを98,000~99,000円でスポット供給中。いずれも数量限定の販売とみられている。