原油・コンデンセート=4月1~5日: 米国産マーズが急騰
中東原油/コンデンセート アブダビ産原油の商いではマーバンとアッパーザクムに6月積みの成約情報が寄せられた。INPEXが両油種いずれも2カーゴを、OSP連動価格で販売した。マーバンは、欧グレンコアとガンボー、アッパーザクムは仏トタルエナジーズと英BPが各1カーゴを手当てした。成約価格はマーバンはOSP指標に対して15~17セントのプレミアム、アッパーザクムがOSPに対して8セントのプレミアムだったようだ。INPEXは多くの場合、当該月の商談が始まる前の月の末までに、手持ちのアブダビ産原油をOSPに連動した価格で販売している。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 6月北東アジア着の米国産マーズの相場は、ドバイ市況に対して6.75~6.85ドルのプレミアムに急騰した。メキシコがマヤやイスムスなどの中重質原油を中心に日量40万バレル前後の輸出の削減に踏み切ったため、品質の近いマーズの評価が上昇した。一部のトレーダーは、足元では6月北東アジア着のマーズの評価は、少なくとも80セント程度、軽質油種のWTIよりも高い水準にあると指摘した。メキシコ産原油は主に、中国や韓国などのアジアや米国向けに販売されており、マーズなどに代替え需要が生じている。7月着のマーズはユニペックが計200万バレルを手当てした
南方原油/コンデンセート 5月積みマレーシア産の商いでは、米コノコフィリップスがキケをDTDブレントに対して7ドル台のプレミアムで販売した。その後、買い手はタイのバンチャックで、成約価格はDTDブレントに対して7.4ドルのプレミアだったことが判明した。その他の5月積みマレーシア産の商いでは、マレーシア国営ペトロナスは5月積みミリを販売したと伝えられていたが、その後、ペトロナスはミリをインドの需要家にターム供給していたことが判明した。
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