LPG =1月29日~2月2日: CPが市場予想を上回って確定
CFR極東:
先週の極東着市場は、供給余剰感を受け上昇した。Rim Asia Indexは2月1日時点で、プロパンが591.50ドル、ブタンが607.50ドルといずれも1月26日比28.00ドル安となった。複数の売り手に3月前半着プロパン単体の販売余地があり、供給は潤沢。欧トレーダー2社や華北の輸入1社がスポット販売打診に動いていると伝えられた。一方、輸入業者によるプロパンへの買い気は弱く、中国プレーヤーによる買い気も上向いてはいない。ブタンでは、複数の日本の石化会社がLPGの買い付けに動いており、このうち1社は買い付け入札を通じて2月末~3月初め着のブタンを購入した。
FOB中東:
2月CPはプロパン630ドル、ブタン640ドルで確定した。プロパンとブタンいずれも前月から10ドル上昇した。需要期のため、市場予想より高く確定したとの見方がある。また、ナフサの価格がLPGを上回っていることから、極東の石化会社によるLPG需要が強まり、ブタンへの買い気が高まっているとみられる。これを受けて、ブタンの2月CPがプロパンより10ドル高く確定したと市場関係者は指摘した。一方、3月CPはプロパンが580ドル前後、ブタンが590ドル前後と、2月CPを大幅に下回る水準で予想されている。
日本国内:
2月渡しの京浜の陸上相場は、プロパンが98,000~99,000円、ブタンが103,000~104,000円。2月CPが市場予想を上回って確定したなか、元売り各社の2月仕切り価格が上昇し、スポット供給価格も切り上がった。元売り1社はプロパンを99,000円、ブタンを104,000円で販売可能。これを受けて、ディーラー間の売唱えも同水準で聞かれた。一方、2日午後には元売り2社がスポット供給価格を提示。これら2社はプロパンを96,500円、ブタンを101,000円で販売可能とみられている。