国内石油製品=1月22~26日:陸上ガソリン、先安感から値下げ先行
原油高や円安で仕切りコストが上昇する一方、補助金の増額で上値は抑制され、実質下げの値動きが続いている。ガソリンは月末を控え、手持ち業者から整理売りも加速し、千葉は週間比1.5円安の130.85円、阪神は同1.05円安の129.75円まで軟化した。正月休み明け後、小売販売は鈍化気味のままで、販売量は前年割れと話すPB量販小売業者も複数見受けられた。寒波襲来に対し、京浜地区で積雪はほとんどなく、物流の乱れは最小限で済む一方、関西地区の日本海側や地方では記録的な積雪で高速道路の規制や転送船、さらにローリー配送遅延などが発生。積雪によるガソリン小売需要の後退、さらに転送玉の逆流とみられる出物も一部見受けられた。
2月相場入りで割安玉がいったん姿を消す可能性はあるものの、実需が回復する支援材料は今のところ乏しいまま。ただ、気温の上昇で春の訪れが早まると消費者間で行楽意識が台頭しやすくなる。気象庁が25日発表した1カ月予報によると、全国的に気温は高めで推移しそうだ。
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