LPG =1月22~26日:買い気回復で極東着は上昇
CFR極東:
先週の極東着市場は、買い気の回復を受け上昇した。Rim Asia Indexは25日時点で、プロパンが619.50ドル、ブタンが635.50ドルといずれも19日比11.00ドル高となった。トレーダー勢が3月前半着の買い付けに動いたことに加え、ナフサとLPGの価格差が拡大したことから、石化向けのLPG需要が強まった。韓国石化1社のハンファトタルエナジーズや韓国のE1が3月前半着のブタン付きカーゴの買い付けに動いた。一方、2月後半着プロパン単体が市場に残っており、3月前半着の潜在的な売り手も見えている。このなか、需給にタイト感はないとの見方が大勢のようだ。
FOB中東:
2月CPはプロパンが600ドル前後、ブタンが610ドル前後と予想されている。フレートコストが急落し、買い手はFOB中東ベースでのスポット購入に関心を示している。3月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの買唱えは3月CP対比10ドル台前半のディスカウントで聞かれるのに対し、同荷姿の売り手は3月CP対比7ドルのディスカウントで売唱えを返していると伝えられた。欧トレーダー1社は3月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンを3月CP対比10ドル台前半のディスカウントで調達済み。
日本国内:
2月渡しの京浜の陸上相場は、プロパンが96,000~97,000円、ブタンが99,500~100,500円。2月渡しの売り手が見え始めており、ディーラー間の売唱えはプロパンが97,000円および97,000円台半ば、ブタンが100,000円台半ばで伝えられた。一方、買い手はこれらの売唱えに値ごろ感がないとみており、商談入りを控えている。プロパンの買唱えは95,000円~96,000円で聞かれた。24日には、元売り1社の川崎基地で電気系統のトラブルの発生したため、ローリー出荷が停止。26日に一部の出荷が再開され、数量限定の出荷となっている。