LPG= 7月18~22日:トレーダー勢による買い気で小幅高
CFR極東:
先週の極東着相場はトレーダー勢による堅調な買い気で小幅に上昇した。Rim Asia Indexは21日時点で、プロパンが716.25ドルと15日比6.25ドル高、ブタンは716.25ドルと15日比6.25ドル高となった。8月後半着では、複数のトレーダーがプロパン単体の購入に動いた。欧トレーダー2社がプロパン2万3,000トンを8月極東着市況対比1~2ドルのディスカウントで調達した。このほかにも、トレーダー1社にプロパン2万3,000トン、米メジャーにはプロパン4万6,000トンの購入余地があり、需要は堅調。ブタン付きカーゴの商談では、台湾中油(CPC)が買付け入札を通じ、8月22~31日深澳あるいは高雄着プロパン/ブタン各1万1,000トンを購入したとみられている。
FOB中東:
8月CPはプロパン675ドル前後、ブタン675ドル前後と予想されている。中東産ガス各社の8月積みアクセプタンスが出揃い、スポット商談に進展がみられた。北海産ガス1社は8月アブダビ積みプロパン/ブタン各2万2,000トンを8月CP対比10ドル台半ば~後半のディスカウントで調達したもよう。売り手は華東輸入1社あるいはトレーダー1社とみられている。カタール産ガス1社は水面下で8月積みプロパン単体を2カーゴ販売しており、欧トレーダー1社が8月初め積みを8月CP対比20ドル台のディスカウントで購入したとの情報が寄せられた。8月下旬積みカーゴの買い手は中国プレーヤーだったとみられている。
日本国内:
陸上市場では、京浜の7月渡しの商談水準はプロパン111,100~111,500円、ブタン109,900~110,300円といずれも横ばい。8月CP予想の大幅な下方修正を受けて、買い手は先安観を抱き、7月渡しの購入に関心を示していない。中京では、ディーラー1社がプロパン、ブタン最大で各600トンの買付け入札を実施したものの、最終的に購入を見送った。