国内石油製品=7月11~15日:東名阪は続落、元売り仕切り引き下げで
東名阪の陸上製油所出しは続落した。ENEOS、出光興産、コスモ石油マーケティングが仕切り価格を実質1.6円引き下げた。これを受け、卸各社が値下げに動き、相場が押し下げられた。元売り各社は翌週も仕切りを大幅に引き下げるとの観測が広がり、先安観が台頭。原油市況の続落で、二次基地からも出物が増えたことも相俟って相場は軟化傾向を強めた。
前週まで品薄感が強かったガソリン、軽油などにも軟化傾向がみられた。全国的に悪天候が続いており実需が後退、ガソリンスタンドや、建設現場向けの出荷が減少したことが背景にある。とくに軽油は手持ちを抱える業者の投げ売りの勢いが激しく、下げ足が早かった。
一方、灯油は底堅さがみられた。季節柄、実需は乏しいが、大量に手持ちを仕込む業者も少なかった。輸出採算がよいため、元売りが国内の外販に慎重だったことも相場の堅さにつながったようだ。
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