原油・コンデンセート=7月11~15日:8月積みナイルブレンドが上昇
中東 サウジアラムコはアジアのターム契約者に対して、8月積みを契約数量どおり供給すると通知した。原油価格が高止まりするなか、サウジアラビアを盟主とする石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は、既報のとおり8月に前月比で日量64万8,000バレルの増産を決定している。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 8月積みスーダン産ナイルブレンドの市況連動相場は、DTDブレント指標に対して4.10~4.20ドルのプレミアムと、先週末比で85セント上昇した。スウィート原油の世界的な需給逼迫を背景にアフリカ産原油の評価が上昇し、ナイルブレンドのプレミアム幅が拡大した。中国石油天然気(CNPC)の傘下にあるセニングは、8月積みナイルブレンドを対象とした販売入札を11日に締め切った。落札者はトレーダーで、欧州へ転売するとの見方が寄せられた。価格はDTDブレント指標に対して4ドル超え、あるいは4ドル台前半のプレミアムと伝えられた。
南方 9月積みキマニスの供給が計8カーゴ(各60万5,000バレル)になると判明した。生産障害の影響を受けた7月積みから供給は徐々に回復しており、8月積みより1カーゴ多い水準となる。内訳はマレーシアの国営ペトロナスの計4カーゴ(9月6~10日、14~18日、22~26日、9月30日~10月4日積み)、ブルネイエナジーサービストレーディング(9月2~6日積み)、米コノコフィリップス(10~14日積み)、英シェル(18~22日積み)、インドネシアの国営プルタミナ(26~30日積み)の各1カーゴが割り当てられた。
|
|