LNG=7月11~15日:PTTが8月後半着2カーゴを購入
【DES北東アジア】 タイ石油公社(PTT)は、7月12日締め切りで実施したマプタプット基地(年間受入能力1,070万トン)へ8月に到着するカーゴを対象とした入札で2カーゴを購入した。今回の入札では2~3日、10~11日、23~24日、29~30日に到着する計4カーゴが対象となっており、このうち8月後半の23~24日着および29~30日着が落札された。落札価格はいずれも40.00~41.00ドルとなった。PTTは8月6日締めで8月着計5カーゴを対象とした買付け入札を実施していたが、応札価格を含む条件が折り合わず落札を見送っていた。PTTは今回、仕切り直して入札を開示し買付けに動いた。タイでは電力需要が堅調なうえ、国産ガスの生産量が低迷していることで、LNGに対する需要が旺盛となった。このため長期契約に比べ割高感の強いスポット玉であっても買付けを進めざるを得ない状況となった。 【FOB中東、DES南アジアおよび中東】 インドやパキスタンの需要家の多くが割高感から買いを控えるなか、インド国営ガス公社(GAIL)が7月12日締め買付け入札をとおして8月1日ダヘジ基地(年間受入能力1,750万トン)着1カーゴをインド西岸着スポット市況に対しフラットで購入した。一方でGAILは先に、9月以降に到着するカーゴを対象とした米国出しの販売とのスワップ入札2件をキャンセルしていたことから、期先着カーゴの需要を満たしきれていないとの情報が寄せられた。キャンセルされた入札の対象はインド向けが9月着1カーゴと、2022年11月~2023年10月着計12カーゴだった。GAILは先週半ばに船舶の借り入れ入札を行っており、米国出しの長期契約カーゴをインドに持ち帰る意向。 【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 標準型「ソナンゴルエトシャ(Sonangol Etosha)」号(容量16万500立方メートル)は13日、アンゴラプロジェクト(年産520万トン)へ到着した。同プロジェクトは6月上旬から定修で操業を停止していたが、先週半ばに稼働を再開した。 |