原油・コンデンセート=7月4~8日: サウジ、OSPを大幅に引き上げ
中東原油/コンデンセート サウジアラムコが5日にアジアのターム契約者に通知した7月積みのOSPフォーミュラは、主力油種のアラブライト(AL)が前月比で2.80ドル引き上げられ、ドバイとオマーンの平均に対し9.30ドルのプレミアムとなった。精製マージンの強さに加えて、欧州によるロシア産原油の輸入禁止を受けた需給の引き締まりが背景に、ドバイ市況のバックワーデーションが拡大した。サウジアラビア国営サウジアラムコはこれらを考慮し、OSPを引き上げた。この上げ幅は、複数の市場関係者による事前予想を上回った。サウジアラムコは8月積みアラブエクストラライト(AEL)のOSPも前月比で引き上げた。上げ幅は3.50ドル。改定後の価格はドバイとオマーンの平均に対するプレミアムが10.65ドルのプレミアム。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート ベトナムのビンソン石油精製化学(BSR)が6月30日に締め切った9月着スウィート原油を対象とした入札で、アゼルバイジャン産アゼリと、米国産WTIミッドランドを購入した。アゼリの落札者については、アゼルバイジャン国営ソカールだった。
南方原油/コンデンセート 9月積みのベトナム産原油の商いでは、同国の国営PVオイルが14日締め切りでチムサオの販売入札を開示した。対象は、17~21日積みの30万バレル。応札の有効期限は、19日。前回の8月積みのチムサオの販売入札では既報のとおり、PVオイルが6月後半にDTDブレントに対して14ドル切れのプレミアムで豪州のアンポールへ販売していた。
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