石油化学=7月4~8日:ブタジエン下落、PRefChem再開で
【アロマティクス】
北東アジアの芳香族製品相場は大きく水準を切り下げた。原油相場安を受けた。また、ベンゼンはこれまで高値を維持していたが、米国相場の下落もあり一段安となった。またミックスキシレン(MX)のガソリン基材向けの評価が低下したこともあり、パラキシレン(PX)相場も下落した。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は弱含んだ。中国を中心に需要が弱い一方、北東アジアのエチレンメーカーが抱える在庫水準は高く、売り気がみられることを受けた。週半ばには、7月末から8月初めにかけて中国へ到着するカーゴの成約が930ドルと920ドルで聞かれた。
アジアのプロピレン市場は、需要不振に加え、原油安で軟調となった。
北東アジア市場では、誘導品の需要が振るわないなか、プロピレンに対する買い気が乏しい。加えてこのところ原油市況が下落しており、相場の基調が弱まった。
韓国積みでは、メーカー1社が8月積み3~5カーゴを対象に販売入札を開示した。
東南アジア市場では、フィリピンメーカー1社が7月積みをスポット販売した。
アジアのブタジエン市場は引き続き軟調に推移。
北東アジア市場では、需要家の多くは先安観から買いを急いでいない。一方、売り手も持っているスポット玉が少ないため、取引を急いでない。しかし、東南アジアで売り物が出ていることを受け、相場の基調が弱まった。
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