石油化学=6月27日~7月1日:ブタジエン続落、需要悪化で
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は同値圏での推移となった。原油安が下げ圧力となっているものの、高値圏で推移している米国ベンゼン相場が下支えしている。北東アジア着のパラキシレン相場は週半ばに1,300ドル台を回復したものの、後半にかけては大きく下落した。川下の採算悪化による需要の低迷を受けた。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は、需給の緩和を受けて弱含んだ。需要面では、誘導品の採算性悪化などを受けて、主要な輸入国である中国の需要が低迷したままとなっている。供給面では、韓国のメーカーが抱えるエチレンの在庫水準が高くなっており、売り気がみられるもよう。今週に入ってからは、7月末に到着するカーゴの成約が950ドルと940ドル、7月着の成約が970ドルでそれぞれ聞かれた。
アジアのプロピレン市場はいずれも軟調となった。
北東アジア市場では、中国需要家の買い気が乏しいなか、相場の基調が弱い。一方、スポット売り物が少ないものの、FOBベースの契約品は引き続き供給されており、供給に引き締まり感が見られない。
アジアのブタジエン市場は軟調となった。
北東アジア市場では、誘導品の需要が振るわないなか、複数の誘導品メーカーが減産を実施しており、ブタジエンに対する買い気が乏しい。このなか、相場の基調が弱まった。売り手は原料コスト高を背景に市況連動価格での取引を希望している。
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