LPG= 6月27日~7月1日:8月着の需要増と原油高で強含み
CFR極東:
先週の極東着相場は買い手の増加と堅調な原油相場を受け上昇した。Rim Asia Indexは6月30日時点で、プロパンが779.50ドルと24日比13.50ドル高、ブタンは779.50ドルと同13.50ドル高となった。8月着の買い手が市場に表面化し、相場は強含んだ。8月前半着では、日本元売り1社がプロパン2万3,000トンをトルコ系トレーダー1社から8月極東着市況対比1ドルのプレミアムで購入したもよう。この成約後も、欧トレーダー2社が同荷姿を物色中。また、プロパン4万6,000トン2カーゴが成約になったとの情報も聞かれた。中国着市場でも、華東石化2社が7月末~8月初め着を対象とした買付け入札を実施し、プロパン単体の購入を進めた。
FOB中東:
7月CPはプロパン725ドル、ブタン725ドルで確定した。7月CPはプロパンが725ドル、ブタンが725ドルで確定した。前月比ではプロパン、ブタンいずれも25ドル安となった。市場関係者は、予想を上回る水準で確定したと指摘している。このところの原油高や、中東産カーゴのスポット需要が浮上していたことが強材料視された可能性があるとの見方が寄せられた。8月CPはプロパン725ドル前後、ブタン725ドル前後と予想されている。スポット商談では、7月積みの売買プレーヤーが残っている様子。価格は不明ながら、タイ輸入1社がプロパン3万3,000トン/ブタン1万1,000トンを購入したとの情報が聞かれた。
日本国内:
7月渡しの陸上相場は、京浜の商談水準がプロパン111,500~112,300円、ブタン110,900~111,900円。7月CPが市場予想を上回って確定したことから、元売り勢はスポット供給価格の引き下げに消極的な様子。元売り1社はスポット供給価格をプロパン112,000円台前半~113,000円台前半、ブタン112,000円前後~113,000円前後でそれぞれ寄せた。一方、一部の買い手が購入に関心を示している。プロパンの買唱えは111,000円台半ばで聞かれた。