原油・コンデンセート=6月13~17日:ベトナム産ルビー、最高値で落札
中東原油/コンデンセート タイ国営石油(PTT)は、15日に締め切った同国石化会社IRPC向けの8~9月着サワー原油を対象とした買付け入札で、アブダビ産マーバンとカタールマリンを少なくとも各1カーゴ購入した。落札者はマーバンが英BP、カタールマリンがシェルとみられている。マーバンの価格はFOBベースでドバイ市況に対して10.90ドルのプレミアム、カタールマリンはOSP指標に対して5セントのディスカウントと伝えられた。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート ナイジェリア産原油の商いでは、韓国のSKエナジーが7月中旬積みのナイジェリア産アグバミを購入した。売り手は米シェブロン。シェブロンは、同カーゴをDTDブレントに対して4.50ドル前後のプレミアムで売り唱えていたため、成約水準は同指標に対して4.00~4.50ドルの間のプレミアムと推測される。SKは、ロシアのウクライナ侵攻以降、サハリン産などロシア産原油の手当てを控えており、代替えとしてアブダビ産原油などの購入を増加させている。
南方原油/コンデンセート ベトナムの国営PVオイルは14日に締め切ったルビーの販売入札で、対象の8月14~21日積みの30万バレルを販売した。買い手は国営タイ石油公社(PTT)で、落札価格はDTDブレントに対し10ドル前後のプレミアムと史上最高値となった。同じくPTTへ販売された7月積みのルビーの価格を約1.5ドル前後上回った。世界的に原油の需給がタイトであることを反映した。
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