東名阪の陸上製油所出しは急上昇した。ENEOS、出光興産、コスモ石油マーケティングが仕切り価格を実質4.6円引き上げたため、卸各社が販売価格を応分に引き上げた。元売りは5月積みのサウジ調整金3.5円相当を仕切りに上乗せした。また、元売り各社は翌週も仕切りを実質的に引き上げるとの観測が広がり、翌週にかけて先高観が強まった。売り気が後退する反面、安値拾いの買いが発生し、相場を押し上げた。とりわけガソリンは一部元売りの製油所トラブルや系列出荷が好調なことなどから品薄感が強い。月の後半に手持ちを温存するため、他社買いに徹するプレーヤーも少なくなかった。