LPG=5月30日~6月3日: 7月着の売り手増加で急落
CFR極東:
先週の極東着相場は供給増を背景に下落。Rim Asia Indexは2日時点で、プロパンが784.50ドルと5月27日比46.25ドル安、ブタンは784.50ドルと同46.25ドル安となった。7月着プロパン単体の売り手が市場に増加し、相場は急落した。先週前半には、7月前半着プロパン4万6,000トンが7月極東着市況対比1ドルのディスカウントで成約されたもよう。この成約後も、売り手3社にプロパン4万6,000トンの販売余地があると伝えられた。プロパン2万3,000トンの売り手も散見されており、2日にはビトールやグレンコアが7月前半着カーゴに対する売りアイデアを7月極東着市況対比2ドルのプレミアムで提示した。
FOB中東:
6月CPはプロパン、ブタンいずれも750ドルで確定した。前月比ではプロパンが100ドル安、ブタンが110ドル安。プロパン、ブタンともに市場予想を下回る水準で確定した。中東産ガス各社など複数の売り手に6月積みのスポット販売余地があると伝えられ、中東産カーゴの潤沢な供給が弱材料視された可能性があると市場関係者は指摘した。7月CP予想はプロパン750ドル前後、ブタン750ドル前後。7月積みでは買い気が高まっている。日本元売り2社やトレーダー勢、英メジャー1社など複数の買い手が7月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの購入を検討中と伝えられた。
日本国内:
6月渡しの陸上相場は、京浜の商談水準がプロパン112,200~112,800円、ブタン113,800~114,600円にそれぞれ下落した。7月仕切り価格が6月陸上相場を大きく下回るとの予想を受けて先安観が台頭したことが背景。元売り勢はスポット供給を積極的に展開しており、川崎出しプロパン112,000円台半ば~後半、ブタン114,000円台前半で販売可能と伝えられた。ディーラー勢の売唱えはプロパン112,000円台後半以上、ブタン114,000円台半ば~後半で聞かれた。