石油化学=5月30日~6月3日:ベンゼン大幅高、米国高で
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は前週からさらに水準が切り上がった。米国のベンゼン相場が大きく続伸していることを受けた。北東アジア着のパラキシレン相場は高値圏での推移となった。引き続きガソリン価格が高値で推移しており、キシレンがガソリンの基材として消費されているため、品薄感がある。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は同値圏での推移となった。6月1日には中国上海で都市封鎖が解除されたものの、相場が反発する様子はみられない。都市封鎖解除後も誘導品市場では採算が乏しい製品も多く、需要が盛り上がるまでには至っていないため、需要家はエチレンを急ぎ買い付けようとしていないもよう。
アジアのプロピレン相場は反発した。
北東アジア市場では、売り手側の販売圧力が解消された一方、需要家の買い気が見られるなか、需給緩和が薄まりつつある。加えて原料であるナフサ市況が高止まりしており、プロピレン相場に割安感があるとの観測が強まった。こうした状況下、相場が反発した。
東南アジア市場では、需給に引き締まり感が見られず、相場の基調が弱まった。
アジアのブタジエン相場は続伸した。
北東アジア市場では、供給にタイト感がある一方、需要家の買い気が強いなか、相場は強含んだ。
中国積みでは、7月品がFOBベース1,330ドルで成約された。
東南アジア市場では、タイPTTGCが6月後半積みの販売入札を実施した。
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