LPG=5月23~27日:相場はプロパンが小幅高、堅調な買い気で
CFR極東:
先週の極東着相場は堅調な買い気を受けプロパンが上昇。一方、ブタンはCP予想上のプロパンとブタンの格差が縮小したことを受け小幅に下落した。Rim Asia Indexは26日時点で、プロパンが808.25ドルと20日比4.50ドル上昇した一方、ブタンは813.25ドルと同0.50ドル安となった。プロパンは、6月後半着の買い手が積極的にスポット調達に動き、複数のカーゴが成約された。ビトールは26日、オリエンタルエナジーから6月後半着プロパン2万3,000トンを6月CP対比74ドルに相当する水準で購入した。このほか、欧トレーダー1社と中国トレーダー1社も同荷姿を週の後半に手当てしたとみられる。
FOB中東:
6月積みブタン付きカーゴの需給緩和感が強い。中東産ガス各社や中国輸入1社、中東トレーダー勢がプロパン/ブタン各2万2,000トンを販売可能。需要面では、マレーシアやインドネシア向けにプロパン/ブタン各2万2,000トンを物色する買い手が浮上したものの、需給の緩さは払しょくされず、同荷姿の商談水準はCP対比20~30ドルのディスカウントに下落していると市場関係者は指摘している。このなか、6月CP予想上のプロパンとブタンの格差が解消された。6月CP予想はプロパン755ドル前後、ブタン755ドル前後。
日本国内:
6月渡しの陸上相場が開始され、京浜の商談水準はプロパンが112,800~113,800円、ブタンが114,800~115,800円。元売り勢はプロパン113,000円台前半~114,000円前後、ブタン115,000円台前半~116,000円前後でスポット供給中と伝えられた。また、ディーラー勢は売唱えをプロパン113,000円台後半、ブタン115,000円台後半で提示しているもよう。しかし、買い気は鈍い。実需が弱いことを受けて、ディーラー勢は6月CP確定前の購入を見送る構え。