電力=5月16~20日:スポット価格は前週比で軟化、太陽光が下押し圧力
5月16~20日受渡の電力スポット価格24時間の週間平均は、東西ともに前週比で下落した。天気に恵まれる日が多かったため、太陽光発電が潤沢となり、昼間価格を下押す要因となった、日中価格は太陽光発電の増減で変動する展開が続き、夕方以降の昼間価格は20円台前半から半ば程度で推移する日が続いた。夜間価格は18円台や19円台で推移した。
週を通じた実勢高値は、16日に東日本で付けた27.08円だった。一方、実勢安値は0.01円で、16日は北海道と東北、17日は北海道、東北、九州、18日は東京以外の8エリアとシステムプライス、19日は北海道と東北、20日は東北で付けた。 エリア別に24時間の週間平均を見ると、北海道が前週比5.29円安の16.18円、東北が同7.03円安の15.73円、東京が同6.64円安の19.69円、中部、北陸、関西、中国、四国の西日本5エリアが同2.05円安の18.77円、九州が同5.00円安の15.08円だった。 売買入札量の週間平均は、前週比で売りが21.1%増の9億7,152万7,660kWh、買いが3.4%減の9億874万7,700kWhとなった。約定量の週間平均は、前週から6.9%増の7億9,499万8,220kWhだった。
5月16~20日の9エリアの電力需要は107億2,687万4,000kWhとなり、前週5月9~13日の107億449万9,000kWhから0.2%増加した。なお、曜日を合わせた前年の5月17~21日の需要実績は111億766万8,000kWhで、前年からの減少率は3.4%となった。
5月16~20日のJEPXの先渡市場では約定が確認されなかった。
5月16~20日の東京商品取引所(TOCOM)の約定結果は下記表のとおり。
5月16~20日の欧州エネルギー取引所(EEX)の約定結果は下記表のとおり。
5月第4週も、太陽光発電の増減で変動する展開となりそう。天気予報として、週前半は晴れる地域が多いものの、週後半は崩れる見通しとなっているため、スポット価格も週後半に向けて右肩上がりになると見られる。なお、先物市場では夏季に向けたヘッジの動きが活発化しており、こうした動きはしばらく続きそうだ。
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