国内石油製品=5月16~20日:週半ばに暴落、ENEOSなど仕切り大幅引き下げで
東名阪の陸上製油所出しは週半ばに暴落した。ENEOS、出光興産など主要出し元が19日以降の仕切り価格を前週から3円引き下げると同時に、政府が同日からの補助金支給額を1.4円増やしたため、元売り各社の仕切りが実質4.4円下がった。元売り週決め玉の仕入れコストが同値分だけ下がったため、卸各社が応分に販価を引き下げた。これにより相場が強く押し下げられた。ただし、その後は安値拾いの買いによりガソリン、灯油などは堅調さがみられた。元売り各社が翌週、翌々週の仕切り価格を引き上げるとの観測が浮上し、先高観が生まれた。在庫を温存する業者による買いなどが下支えとなった。一方、軽油は軟調地合いが続いた。全国の自動車工場の稼働が低調なことなどから物流が鈍り需要が減少した。とくに中京エリアの地合いが弱かった。
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