LNG=5月16~20日:東北電力、需要期に向けLNGの在庫積み増し
【DES北東アジア】 東北電力が夏場の需要期を前に買い増しに動いた。6月20~30日に傘下の日本海LNGが運営する新潟基地(年間受入能力850万トン)へ到着する1カーゴを対象とした買付け入札を5月23~25日に締めで開示した。3月16日に福島県沖で発生した地震の影響を受け、東北電力がJERAと共同運営する相馬共同火力の新地火力発電所(出力100万kW)の運転は、5月20日時点で停止。稼働再開のめどが立っていない状況を踏まえ東北電力は、不測の事態に備え発電燃料のLNG在庫の積み上げを進めた。 【FOB中東、DES南アジアおよび中東】 エジプト国営ガス会社(EGAS)が16日締め切りで、5月28日にイドゥクプロジェクト(年産720万トン)で船積みする1カーゴを対象とした販売入札を実施した。超期近の船積みを対象としていることについて日本商社は「EGASが5月11日に締め切った販売入札はキャンセルされた可能性があるため、対象カーゴを変更して再入札に動いたのではないか」と指摘した。EGASが5月11日に締め切った販売入札は、5月24~25日にダミエッタプロジェクト(年産500万トン)で船積みする1カーゴを対象としていた。 【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 ノルウェーでは同国資源開発大手エクイノールが運営するスノービットプロジェクト(年産420万トン)の稼働再開が当初予定の5月17日から約1週間延期された。安全点検の実施が背景。標準型「アークティックボイジャー(Arctic Voyager」号(容量14万立方メートル)と標準型「アークティックレディー(Arctic Lady)」号(同14万7,200立方メートル)がカーゴの積載に向け待機の延長を余儀なくされた。 |