原油・コンデンセート=1月10~14日:3月ソコール大幅高、ONGCが販売
中東原油/コンデンセート 3月積みカタール産アルシャヒーンの市況連動相場は上昇。ブレントとドバイのEFSの拡大などを背景に、価格がドバイ市況に連動した中東産原油が割安に映ったことが背景にある。今週に入って仏トタルエナジーズが個別交渉で3月積みアルシャヒーンをドバイ市況に対して2.10ドルのプレミアムで販売した。買い手はインドの需要家とみられている。この他にも、売り手は明らかではないものの、3月積みアルシャヒーンが同市況に対して2.20ドルで売り唱えられた。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 3月積みサハリン産ソコールの市況連動相場は、大幅高となった。米国産WTIなどのアービトラージ玉の相場がこのところ大幅に上昇しており、米国産原油と比べた割安感から韓国勢を中心にソコールの需要が増加すると予想され、相場が上昇した。インド石油天然ガス公社(ONGC)は11日に締め切ったソコールの販売入札で、19日積みソコール70万バレルを販売した。買い手は欧州のビトールで、 落札価格はドバイ市況に対して5.60~5.70ドルのプレミアムのプレミアムと伝えられた。米エクソンモービルも同時期に3月積みソコールを販売した。買い手の詳細は不明ながら、価格は同市況に対して5.70~5.80ドルのプレミアムだったもよう。ONGCは12月半ばに行った2月後半積みのソコールの販売入札で既報のとおり、ドバイ市況に対して4.20ドル前後のプレミアムで70万バレルを販売していた。
南方原油/コンデンセート 豪州産ピレニーズの市況連動相場は、大幅高となった。アジアにおける低硫黄重油のクラックスプレッドが拡大しているうえ、プレニーズなど豪州産重質油種の供給はタイトであるため、相場が上昇した。豪州のサントスは既報のとおり、13日の市場で3月積みピレニーズを販売した。買い手の詳細は不明ながら、価格はDTDブレントに対して13ドル前後のプレミアムだったようだ。
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