石油化学=1月5~7日:ブタジエンが急反発、米国需要の堅調さで
【アロマティクス】
年明けの韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は前年末に比べ、大幅に水準を切り上がった。年末年始にかけて原料コスト指標となる原油相場が一段高となっていたことが主要因。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は下落した。誘導品の採算が悪化しており、減産を行う誘導品設備もあるなか、エチレンに対する需要が弱まったことを受けた。週後半には970~980ドルで成約されたとの情報が伝えられた。
アジアのプロピレン相場は堅調に推移。
北東アジア市場では原料指標となる原油およびナフサ市況が高値を維持しており、売り手は強気姿勢を見せている。一方、中国需要家は国内品の供給に潤沢感があるため、輸入品に対する買い気が乏しい。こうした状況下、売買双方のアイデアに格差が開いており、成約しにくい商況となった。
韓国積みおよび東南アジア着は売り買いの唱えが乏しい。
アジアのブタジエン市場は米国向けの交渉が活発となっているなか、反発した。
北東アジア市場では、韓国メーカーが米国向けに1月と2月積みで合計2万1,500トン輸出した。また、石化メーカー1社がナフサクラッカーの稼働率を引き下げており、韓国向けに買い引き合いが見られる。こうした状況下、相場が押し上げられた。
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