原油・コンデンセート=12月20~24日:2月サウジOSP, 大幅下げとの見方
中東原油/コンデンセート サウジアラビア国営サウジアラムコが1月初めにも通知する2月積みのOSPフォーミュラの改定について、市場関係者の間では大幅に引き下げるとの見方が広がっている。今後の供給が徐々に増加し、需給が緩和するとの見方を背景に、ドバイ市況のバックワーデーションは前月と比べて急速に縮小。先月と比べた縮小幅は1.70ドル前後となっている。また、ブレント原油とドバイ原油のEFSが縮小傾向にあることで、価格がドバイ市況に連動する中東産原油は、DTDブレント原油に連動する油種に比べた割安感が薄れるとの見方が背景にある。サウジアラムコによる2月積みのアラブエクストラライト(AEL)のOSPの下げ幅について、市場関係者からは1.50~1.70ドルのとの見方が寄せられている。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 2月積み東シベリア産エスポの市況連動相場は反発した。中国の独立系石油会社がエスポなどの手当てを再開したことが相場を押し上げた。また、エクアドル政府が石油輸出に対する不可抗力条項(フォースマジュール)を発動したことや、欧州市場で天然ガスの価格が高騰していることも、間接的にエスポの相場の上げにつながった。露生産者スルグトネフテガスは今週初めに締め切った2月積みの追加の販売入札で24~28日の1カーゴを販売した。買い手は英蘭ロイヤルダッチシェルだった公算が大きい。また、ロシアのガスプロムも2月後半積みの1カーゴを、中国国際連合石化(ユニペック)とみられる中国の需要家へ販売した。いずれのカーゴも価格はドバイ市況に対して3.40~3.50ドルのプレミアムとなった。前回の販売入札から40~50セント程度上昇した。
南方原油/コンデンセート 2月積みマレーシア産キマニスの市況連動相場は、大幅高となった。南方産全体のスポット供給が少ないうえ、タイなど東南アジアの需要が回復しており、需給が引き締まっていることが相場を押し上げた。米コノコフィリップスは、割り当てられたキマニス2カーゴのうち、月末積みの60万バレル1カーゴをスポット販売した。買い手はタイの需要家で、価格はDTDブレントに対し6ドルを小幅に上回るプレミアムだった。コノコフィリップスは、当初は2カーゴとも国内に持ち込むと伝えられていたが、結局1カーゴをスポット販売したようだ。
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