LPG=10月11~15日: 相場は下落、買い気の後退で
CFR極東:
先週の極東着相場は、11月前半着の買い気の後退を受けて下落した。複数の買い手がスポット需要を満たし終えた様子。日本元売り1社と日本商社1社がそれぞれ先週前半までにプロパン2万3,000トンを手当てしたと伝えられた。一方、13日にはトレーダー間でプロパン2万3,000トンの成約が極東着市況対比18ドルのディスカウントで結ばれた。一方、このタイミングの売り手も手持ち玉を消化し終え、商談の中心は11月後半着に移りつつある。Rim Asia Indexは10月14日時点で、プロパンが872.50ドルと10月7日比11.50ドル安、ブタンが852.50ドルと同11.50ドル安となった。
FOB中東:
11月CP予想はプロパンが843ドル前後、ブタンが823ドル前後と予想されている。11月積みでは、アブダビ産ガス1社が一部の顧客に対し販売入札を実施。11月半ばダス積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの販売打診を行っていたと伝えられた。しかし、結果は不明。一方、北海産ガス1社など複数の買い手に11月積みプロパン/ブタン同率玉の購入余地があるとみられているものの、サウジアラムコによる11月積みアクセプタンスが通達されておらず、様子見姿勢をとるプレーヤーが多い様子。
日本国内:
10月渡し京浜の陸上相場はプロパンが90,000~91,000円、ブタンが88,200~89,200円と横ばい。プロパン、ブタンともに実需低迷がつづくなか、買い手は見出しづらい。一方、売り手も先高観からスポット販売を急いでいない。中京では、プロパン91,100円、ブタン89,800円でそれぞれ成約があった。