国内石油製品=9月20~24日:ガソリン、原油高で底堅い
東名阪の陸上製油所出しガソリンは原油価格の上昇を受け、底堅く推移した。台風14号の接近で3連休を含むシルバーウィークは外出自粛ムードの強まりが予想されたものの、台風一過後は行楽日和となり、東名高速や中央道では下りで30㎞を超える大渋滞が発生するなど、消費者の外出意欲は思いのほか高かった。9月の小売販売量は元売り各社で前年比10%前後の減販と伝えられており、決して地合いが強いとは言えないものの、弱気見通しが若干修正されたと言えそうだ。原油高も織り込まれ、スポット価格は週間単位で0.5~0.6円の底上げに繋がっている。
気象庁が24日に発表した10~12月の3カ月予報によると、10月は全国的に気温が高めの見込み。一方、11~12月は西日本を中心に平年より低めで推移しそうだ。灯油は北海道や東北など寒冷地の気温動向もさることながら、普段あまり使わない地区の気温低下は思わぬ需要増につながるだけに、今冬は西日本の気温に注目したい。
西日本の足元灯油市況をみると、海上市場は大西出しが66円相当、陸上市場は阪神の製油所出しが68円台、福岡の油槽所出しが70円前後で推移している。
東京 : 国内製品チーム 阿部 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.