石油化学=9月20~24日:ベンゼン、原油連動で荒い値動きに
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は週前半に一時、商談水準が1,000ドルに達する場面もみられたが、その後は原油相場の動きに連動し900ドル台前半まで急落した。ただ、原油相場はすでに下げ幅を取り戻しつつあり、ベンゼン相場も反発している。北東アジア着のパラキシレン相場は上値の重い展開。川下の需要が低調となるなか、鄭州商品取引所のPTAやポリエステル短繊維の先物相場下落が重しとなった。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場は、中国や台湾、韓国が週前半まで連休となったこともあり、商談は閑散としている。中国では、政府が省エネルギー政策を推進している影響により、複数の誘導品設備が稼働停止または稼働率の引き下げを強いられており、エチレンの需要が減少しているとの指摘が聞かれる。
アジアのオレフィン市場は、多くの国が中秋節連休入りしていたため、市場参加者が少なく、様子見ムード中心となった。
アジアのプロピレン相場は、中国の需要家の買い気が乏しいなか、小幅ながら弱含んだ。中国で電力不足や環境汚染問題の対策を実施していることを受け、複数の誘導品設備が減産または稼働停止している。
アジアのブタジエン相場は、供給に余剰感が強く、基調が弱いまま。
東南アジアメーカー2社が今週に入り、10月積みの販売に出ていたが、いずれも買い手がおらず、成約されなかったもよう。
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