原油・コンデンセート=9月20~24日:中国が備蓄原油を入札で販売
中東原油/コンデンセート 中国政府が24日に締め切った入札で、同国内の中東産を中心とした戦略備蓄原油を販売した。恒力石化(Hengli Petrochemical)がオマーンおよびアブダビ産アッパーザクムを購入。また、中国石油天然気(ペトロチャイナ)がカタールマリンおよび北海産フォーティーズを落札した。価格はいずれも固定価格で、65~70ドルと伝えられた。これらのカーゴは落札後60日以内に引き取る必要がある。入札の対象は既報のとおり、上記の油種にアブダビ産マーバンを加えた計約740万バレル。マーバンは応札がなく、販売は見送られたもよう。市場関係者からは「参加者は採算面から、一部の中国の需要家に限られた」(中国の需要家)。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 11月積み東シベリア産エスポの市況連動相場は、小幅反落した。先週の市場で高値を付けた反動から下落したものの、主要な需要家である中国独立系石油会社の需要が堅調なことから、依然としてソコールを大きく上回る水準を維持している。露生産者スルグトネフテガスが17日に締め切った11月積みエスポを対象とした3回目の販売入札で、月末積みカーゴを販売した。このうち少なくとも1カーゴを中国化工(ケムチャイナ)が購入したようだ。価格はドバイ市況に対して4.50ドルのプレミアム。スルグトネフテガスの過去2回の11月エスポの販売入札では既報のとおり、欧マーキュリアが少なくとも5カーゴを購入。いずれもケムチャイナなど中国向けに仕向けるとみられている。
南方原油/コンデンセート 11月積み豪州産NWSCの市況連動相場は、DTDブレントに対して75~85セントのプレミアムと強含んだ。11月積みのNWSCのスポット成約の情報はまだ寄せられていないものの、「アジアにおけるナフサのマージンが引き続き堅調であることと、11月積みの南方産軽質油種の相場が前月から上昇していることを考慮すると、NWSCの相場は少なくともDTDブレントに対して70~90セントのプレミアムになる」とシンガポールのトレーダーは指摘した。一方、11月積みの米シェブロンに割り当てられたNWSCは、11月着インドネシアTPPI向けのコンデンセートの買付入札に応札されているとみられる。
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