電力=9月13~17日:東西ともに前週比で上昇、太陽光減など強材料に
9月13~17日受渡の電力スポット価格24時間の週間平均は、前週比で東西ともに上昇した。東西ともに雲の多い天気となり、前週に比べ太陽光発電が減少したため、昼間主導で底上げの動きが進んだ。週後半には、台風14号が九州に接近するなど西日本では大荒れとなった地域もあった。また、火力発電などで定期点検に入る設備も散見され、予備力の低下も強材料となった。
週を通じた実勢高値は14日に西日本で付けた13.91円、実勢安値は13日に北海道と東北で付けた0.01円だった。 エリア別に24時間の週間平均を見ると、北海道が前週比0.61円高の8.43円、東北が同0.28円高の7.83円、東京が同0.49円高の8.08円、中部、北陸、関西が同0.60円高の8.65円、中国、四国が同0.62円高の8.66円、九州が同0.81円高の8.32円だった。
9月13~17日の9エリアの電力需要は116億9,208万1,000kWhとなり、前週9月6~10日の117億9,527万4,000kWhから0.9%減少した。なお、曜日を合わせた前年の9月14~18日の需要実績は122億2,440万6,000kWhで、前年からの減少率は4.4%となった。
JEPXの先渡市場では、約定がなかった。
9月13~17日の東京商品取引所(TOCOM)の約定結果は下記表のとおり。
9月13~17日の欧州エネルギー取引所(EEX)の約定結果は下記表のとおり。
20日の週は、シルバーウイークとなり祝日の日が多くなるため、スポット価格も上値の重い展開が続きそう。天気は、今週に比べ晴れ間の日が多くなる見通しで、太陽光発電も増加傾向になると見られ、価格を下押す要因となりそうだ。気温は、週半ばにも九州から東北南部にかけて30度前後に上昇する見通しが出ているものの、祝日と太陽光の影響で価格への影響は軽微と見られる。
|