原油・コンデンセート=5月31日~6月4日:サウジAL、7月OSPは20セント上げ
中東
サウジアラビア国営サウジアラムコが3日にアジアのターム契約者に通知した7月積みのOSPフォーミュラは、主力油種のアラブライト(AL)がドバイとオマーンの平均に対し1.90ドルのプレミアム。前月から20セント引き上げられた。アジアにおける中間留分の精製マージンが堅調に推移しているものの、指標となるドバイペーパーのバックワーデーションがわずかながら縮小していたことで、上げ幅を20セントに抑えたもよう。今回のALのOSP上げ幅について、市場関係者からは、「おおむね事前予想のとおりだ」(北東アジアの需要家)とみられている。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ
8月積みサハリン産原油の商いでは、インド石油天然ガス公社(ONGC)が8月積みとして1回目のソコールの販売入札を開示した。応札の締め切りは8日で、対象は8月2~8日積み。8月積みソコールの供給は既報の通り全10カーゴで、ONGCは2カーゴを扱う。8月積みソコールの相場展望として、韓国など主要な需要家に加えて米国の需要が堅調なほか、EFSが拡大傾向にあり、ドバイ市況リンクのソコールの割安感が強いことも、相場を支えるとの見方が寄せられた。
南方
7月積み豪州産ピレニーズの市況連動相場はDTDブレントに対して9.20~9.30ドルのプレミアムに下落した。アジアにおける低硫黄重油のクラックスプレッドが軟化していることを反映した。アジアの低硫黄重油のクラックスプレッドは3日の時点で、ドバイ市況に対して9.69ドルと、前月の同時期に比べ2ドル近く縮小している。豪BHPは3日に締め切ったピレニーズの販売入札で、対象となる22~26日積みの55万バレルを販売した。価格はDTDブレントに対して9.00ドル~9ドル台半ば近いプレミアムだったとの見方が寄せられた。