石油化学=5月31日~6月4日:プロピレン、新設稼働前に軟調
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は強含み。原油相場の動きを映した。北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は小幅な範囲内で推移した。原料コスト高が下支える一方で、先行き需給が緩むとの懸念が上値を圧迫した。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は弱含んだ。中国や韓国で新規のエチレン設備が相次いで立ち上がるため、供給の潤沢感が強まっていることを受けた。このなか、需要家は先安期待から様子見に退いている。加えて、誘導品設備の新増設も相次ぐことから、誘導品相場も先安になるとの懸念も、買い気を弱める要因となっている。
アジアのプロピレン相場は、新規設備の立ち上げを前に弱含んだ
北東アジア市場では、韓国および中国で複数の新規設備の立ち上げが控えているなか、先安観が強まっている。こうした状況下、相場の基調が弱い。
韓国では、LG化学とGSカルテックスの新規設備が6月中旬に原料投入する予定。
アジアのブタジエン市場は輸出向けの商談が進んでいる
北東アジア市場では、欧米のブタジエン相場が堅調に推移するなか、アジアから米国など域外向けに販売する動きが見られる。これを受け、アジア域内の供給潤沢感が薄まり、売り手が強気な姿勢を見せている。こうした状況下、相場の基調が強まった。
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