国内石油製品=5月24~28日: 陸上市況は軟調、元売り仕切り引下げで
東名阪の陸上製油所出しは上値の重たい展開が続いた。ENEOS、出光興産などが仕切り価格を前週から引き下げたため、卸各社が応分に値下げした。月内商談が最終局面を迎える中、手持ちを抱える業者による処分売りが進み、相場に下押し圧力を加えた。ただ、最終日の取引では、出荷地や油種により市況が切り上がった。週を通して原油市況が堅調に推移したため、元売り各社が翌週の仕切り価格を前週から2円程度引き上げるとの観測が浮上。先高期待につながり、買いが優勢となった。とりわけ、二次基地では在庫の温存を目的に販価を大幅に引き上げ、月中でのオーダーをけん制する動きが出たため、相場の反発が大きかった。陸上タンク市況の上昇が、海上市場の買い気を誘発し、A重油など油種によっては相場が底上げされる場面もみられた。
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