原油・コンデンセート=5月24~28日:ADNOCが8月のターム削減幅を縮小
中東原油/コンデンセート アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)が26日、8月積み供給量の削減幅の縮小をアジアのターム契約者に通知した。複数の市場関係者によると、契約数量に対する削減幅は全油種で5%。7月積みの削減幅である全油種20%から、大幅に縮小したことになる。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が、協調減産を5~7月にかけて段階的に縮小すると決定したことを受けたものとみられている。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート インドネシア国営プルタミナが27日に締め切った7~8月着原油を対象とした買い付け入札で、アルジェリア産サハランブレンドを購入したと伝えられた。売り手は仏トタルで、価格はCFRベースでDTDブレントに対して3ドル前後のプレミアムと伝えられた。プルタミナはまた、同入札でナイジェリア産エスクラボスを手当てしたと伝えられたが、売り手や価格の詳細は明らかになっていない。
南方原油/コンデンセート 豪州産コンデンセートの商いでは既報のとおり、インドネシアの国営プルタミナが同国の石化TPPI向けに8月着豪州産NWSCを手当てした。その後、売り手は英BPとみられるメジャーだったと伝えられた。価格は既報のとおり、成約当時CFRベースでDTDブレントに対し1ドル台前半のプレミアムだった。その他の南方産コンデンセートの商いでは既報のとおり、7月積みウィートストーンなどに未消化玉がみられる。シンガポールのトレーダーは、「この状況でイラン産のコンデンセートの輸出が再開すれば、相場は一段と弱くなる可能性がある」と述べた。 |