エネクス=「炭素中立」の給油カードサービス開始、炭素クレジット活用
伊藤忠エネクスは、炭素クレジットで二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロとする「給油カード」のサービスを法人向けに開始した。7日の発表によると同社は、車両の燃料であるガソリンや軽油の製品ライフサイクル(原材料採取、原料生産、製品製造、流通、使用、再利用・廃棄)で排出されるCO2などの温室効果ガス(GHG)を炭素クレジットにより相殺する。 エネクスはカーボンニュートラル(炭素中立)への取り組みとして、ガソリン・軽油の原料となる原油の掘削から、国内での精製、ガソリンスタンドでの給油、車両での使用までのGHG排出量を算定。1リットルあたりの排出量をCO2換算でガソリンが2.97キログラム(kg) 軽油が3.05kgとした。算定結果に基づいて需要家が使用した燃料が排出するGHG排出量を計算し、相当量を民間認証機関の米ベラ(Verra)が運営する炭素クレジット「VCS」や日本政府が認証するJクレジットなどにより相殺する。 エネクスによると英国規格協会(BSI)の日本法人は昨年12月19日、炭素中立を実証するための「公開仕様書(PAS2060)」による新サービスの検証を完了した。給油カードと燃料では、PAS2060の検証で炭素中立を認める意見書を受けたのは国内初という。
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