東証=炭素クレジット市場、実証事業の骨子を決定
東京証券取引所は23日、カーボンクレジット(炭素クレジット)市場の実証事業について制度の骨子を決定したと発表した。同事業は経済産業省の委託により東証が実施する。東証は同日、実証事業への参加者の募集も開始した。今回の発表で制度が決まったのは経済産業省と環境省、農林水産省が共管するJクレジット。このほか、国内ボランタリークレジット(民間主導の炭素クレジット)とGX(グリーントランスフォーメーション)リーグに参加する企業由来の超過削減枠の取引制度については決定次第、公表するという。実証事業の試行取引は9月から始める予定。
Jクレジット、節立会・呼び値1円で取引 Jクレジットは1日2回の節立会で取り引きする。売買の注文を午前に9時から11時29分、午後に12時30分から14時59分の2回に分けてそれぞれ受け付け、節立会の1回目を11時30分、2回目を15時に実施する形式。節立会では集まった注文を価格優先に基づいて約定させる。注文方法は指値のみ。取引単位は1t-CO2(二酸化炭素1トン)、呼び値が1円。基準値段に50%を乗じた価格により値幅制限も設ける。基準値段は、直前の節立会の約定価格か直前の節立会と同一の基準価格(または参考価格)とする。決済方法は、買い手の代金と売り手のクレジットの授受。
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