損保ジャパン=アンモニア輸送の専用保険を発売
損害保険ジャパンはアンモニア輸送向けの保険の販売を1日から開始した。アンモニア輸送専用の保険は国内初という。同保険で引き受けるのは、アンモニア輸送の外航・内航貨物の海上保険と運送。保険料率は貨物の輸送量や輸送用具、輸送経路などに基づき案件ごとに算定する。アンモニアを扱う商社やエネルギーの関連企業に売り込み、輸送中のアンモニアの減少や異物混入といった特有のリスクを補償する。 アンモニアは燃焼しても二酸化炭素を発生しないため燃料として利用拡大が見込まれるうえに、脱炭素燃料として有望視されている水素の運搬手段としても期待が高い。政府の「グリーン成長戦略」の重点分野の一つにもアンモニアが盛り込まれていることから、今後、海外からの大量輸入や国内での製造の活発化に伴い、供給網構築の進展が想定される。 一方、損保ジャパンと同系列のグループ企業であるSOMPOリスクマネジメントはアンモニアの関連設備のリスクについて調査サービスを提供する。同社は、アンモニアを扱う国内の受入拠点や発電所といった施設について、火災や自然災害、アンモニア漏えいに関連したリスクの調査や損害額の予想、対策を提案するという。費用は45万円から。
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