INPEX=ANZ銀行、カンタス航空とカーボンファーミングなどで事業協力
INPEXは、同社の現地子会社、オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行、カンタス航空の3社間で、オーストラリア西豪州の ホイートベルト地方におけるカーボンファーミング*およびバイオマス燃料に関するプロジェクトの事業化を調査するための覚書を3月31日締結した。
本プロジェクトは、カーボンファーミングによる干ばつに強い地域特有の樹木の植林事業を通じて地域を緑地化し、既存の農場システムと協調して森林によるCO2吸収を促すもの。また、協力各社は本プロジェクトの事業化初期調査を完了しているが、バイオマス植物と農業廃棄物を利用した低炭素バイオ燃料製造プロジェクトの詳細な事業化調査を行う予定。本覚書では、各方面の関係者との合意を前提に、本プロジェクトの植林開始時期は2023年半ばを想定している。
本プロジェクトの特長として、スポンサーである協力各社と土地保有者及び地域コミュニティの協力関係を最優先事項としている。さらには、ホイートベルト地方における農産業への現地雇用促進と域内インフラ投資の活性化と同時に、地域の農産業多様化に繋がることが期待されている。本覚書に署名した協力各社は、長期に渡りホイートベルト地方での本プロジェクトにコミットし、各社のリソースや各社が持つプロジェクト開発経験によるノウハウを提供するとしている。
*カーボンファーミング・・・大気中のCO2を土壌に取り込んで、農地の土壌の質を向上させて、温室効果ガスの排出削減を目指す農法。
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