インドネシア=PKS関税、大幅引き下げ
インドネシア政府は同国で荷積みされるPKSに課す関税の引き下げを決定した。政府はインドネシア積みPKSに輸出税とパーム産業目的基金(レビー)の2種類の関税を課しているが、このうち輸出税を大幅に減額した。1月12日積みから適用となったもようだ。
輸出税はこれまで最低7ドルから最高13ドルを課す仕組みだったが、制度変更により最低3ドルから最高13ドルに減額となった(下記表を参照)。1月12日積み以降のPKSには、輸出税が13ドル、レビー3ドルの合計16ドルを課すようだ。12月積みの関税額である合計33ドルの半額以下に引き下げた格好だ。
新制度のインドネシア積みPKS輸出税
市場関係者の間では、インドネシア政府が関税制度の変更を検討しており、早ければ1月積みより減税を適用するとの情報が12月半ばから聞かれていた。しかし、年末年始にかけて政府からの発表はなく、1月積み分の関税額は据え置きで、2月積みからの適用開始が濃厚とみられていた。「月の途中からの制度変更は予想外の展開」(日本商社1社)だったようだ。大幅減税の実現で、インドネシア積みPKSへの購入意欲が高まると期待されている。 ※バイオマス燃料の最新動向については、『バイオマスレポート』で詳しく取り上げています
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