大阪ガスは21日、子会社のDaigasエナジーが和歌山ノーキョー食品工業の海南工場(和歌山県海南市)にバイオマスボイラー「D-Bio Steam」を設置すると発表した。麦茶などの製造工程で生じる茶かすを燃やし、工場の熱源にする。茶かすを主燃料とするオンサイト型バイオマスボイラーの導入は国内初。茶かすは含水率が60~70%と高く、安定燃焼が難しい。これまでは廃棄物として処理されてきたが、D-Bioは茶かすの高温乾燥などで安定的な燃焼を可能にしている。設置により海南工場の茶かす廃棄量は従来比で90%減る見込み。海南工場のD-Bioは2023年5月の運転開始を予定している。