ENEOS=三菱ケミカルと連携強化、ケミカルリサイクル設備を新設
ENEOSと三菱ケミカルは20日、三菱ケミカル茨城事業所内に年間2万トンの処理能力を有するケミカルリサイクル設備を新設すると発表した。2023年度に廃プラスチックの油化を開始する予定だ。外部から調達した廃プラスチックを新設備で液化し、既存設備の石油精製装置およびナフサクラッカーで石油製品や各種プラスチックへと再製品化する。両社は茨城県鹿島地区で有限責任事業組合(LLP)を設立し、石油精製事業と石油化学事業の連携強化を進めている。
ENEOSは昨年5月に発表した2020~2022年度の第2次中期経営計画で、川崎、鹿島、水島、大分製油所の石化比率を高める方針を打ち出した。ケミカル比率10%の4製油所を中長期的に30%まで引き上げ、とくに鹿島製油所はガソリン生産ゼロを究極の目標に置き、三菱ケミカルとの連携強化を掲げている。
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