オランダ=ネステ社、ロッテルダムの再生燃料工場の増強を決定
フィンランドの再生燃料大手ネステ社はこのほど、オランダ・ロッテルダムの工場の増強計画について最終投資決定(FID)したと発表した。需要家企業の環境経営への意識が高まるとともに、再生燃料への需要がさらに強まるとの考えが背景にある。
同社は現在ロッテルダムに年産140万トンの再生燃料の生産能力を保有しているが、今回新たに19億ユーロを投じ、同130万トンを増強し同270万トンまで能力を拡大する。増強後の持続可能航空燃料(SAF)は年産120万トンで、2026年前半の稼働開始を目指している。
現在、同社の再生燃料の生産能力は世界全体で同330万トン。シンガポールでは増強工事が進められているほか、米国でもマラソンペトロリアムと再生燃料の生産に向け折半出資の合弁子会社の設立で合意している。
これらの計画の達成により、ネステは2026年末に全世界での再生燃料の生産能力を同680万トンまで引き上げる計画を掲げている。
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