非化石価値取引=非FIT再エネ指定なし、下限値で約定も約定量急減
日本卸電力取引所(JEPX)で11日に約定処理が行われた、2021年度第4回の非化石価値取引「非FIT再エネ指定なし」は、約定価格が下限値の0.60円となった。約定量は3億2,040万kWhと、買い入札量が全量約定した。ただ、前回の約定量は22億5,657万8,219kWhだったため、大幅な減少となり、過去3回と比べてももっとも少なくなった。一部の市場関係者からは、「小売電気事業者による高度化法の中間目標は来年まで猶予があるが、足元では卸電力価格の高騰で負担が増えていることもあり、買い控えの動きが出たのではないか」(再エネ系新電力)との見方が示された。 一方、売り入札量は219億9,127万596kWhと、買い入札量とは対照的に過去3回の中でもっとも多くなった。今回は、21年10月~12月発電分が対象となったが、「過去3回の売れ残りなども考慮すると、この程度の売り入札量になる」(同)。入札会員数および約定会員数ともに8社だった。 12日は、非FIT「再エネ指定」の約定結果が公表される。
|
東京 : 電力チーム 本間 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.