ENEOSグローブ=カーボンニュートラルLPガス販売開始
液化石油ガス(LPG)元売りのENEOSグローブは15日、4月より国内向けにカーボンニュートラルLPガスの販売を開始したと発表した。米国に本部を置く国際NGO団体Verraが運営するVCS認証を得たカーボンクレジットを自社で購入し、LPガスの採掘から燃焼に発生するCO2をオフセットしたガスをカーボンニュートラルLPガスとして販売する。プロパン、ブタンともに販売が可能で、すでに複数の顧客と成約済みだという。
カーボンクレジットをめぐっては、現在、国内のJ-クレジット制度など多数の認証管理制度が存在している。ENEOSグローブは今回、民間団体が削減効果を評価する「ボランタリークレジット」が、現在のクレジットマーケットで主流だと判断。これを採用した。一方、クレジットの対象となった、CO2排出削減効果を得られるプロジェクトの詳細は発表されていない。
また、カーボンニュートラルLPガスを販売するにあたり、想定されるCO2の相殺量、ならびにカーボンクレジットに掛かる費用については、ENEOSグローブは「販売戦略に関わるため」として回答を控えている。ただ、国内向けの販売価格は、カーボンクレジットに掛かる費用を考慮して設定しているという。
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