1月第4週軽油小売市況=奈良県と香川県で3円超の上げ
資源エネルギー庁が19日発表の軽油小売価格によると、1月第4週の17日現在、全国平均価格は前週比1.8円上げの消費税込み148.2円と、2週連続で値上げとなった。ENEOSや出光興産、コスモ石油マーケティングが年明け以降、上昇する原油コストを仕切り価格に織り込んでおり、小売業者の多くが店頭価格の見直しを進めている。今回は47都道府県すべてが値上げに動き、値上げ幅では香川県の3.3円が最大、次いで奈良県の3.1円と、2県が上げ幅3円を超えた。
都市部市況では、北海道が同2.8円高の148.7円、東京都が同0.4円高の150.9円、愛知県が同2.4円高の147円、大阪府が同2.7円高の147.1円。最高値は長崎県で同2.1円高の157.5円、最安値は神奈川県で同0.3円高の141.2円だった。
政府は昨年11月19日、7年ぶりの高値で推移しているガソリン小売価格の上昇抑制案として、全国平均が170円を超えた際、元売り各社と輸入業者に最大5円の補助金支給を決めた。軽油も支給対象に含まれており、次週ないしはその次の週にガソリンは170円を超える公算が大きいため、軽油へも補助金が支給される見込みだ。
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