東商取=石油製品は一段高、備蓄放出の反応は限定的
東京商品取引所の原油、ガソリン、灯油先物価格は前日から2,000~3,000円値上がりしており、午前10時30分現在、原油11月限は前日比750円高の58,200円前後、ガソリン12月限は同4,000円高の74,500円で売り気配、灯油12月限は同2,000円高の74,000円前後で売買が唱えられている。ガソリンと灯油は翌25日に12月限納会を控えるなか、午前10時前に岸田首相が国家備蓄の放出方針を表明したため、12月以降の相場に対する不透明感から値が付かず、気配値先行の値動きとなっている。
WTI原油相場は、22日から当限に移行した1月限が前日比1.75ドル高の78.5ドルに急伸。米国、日本、インド、中国、韓国などが戦略石油備蓄の放出観測から一時は75.3ドルまで売られたものの、世界的な需要回復に比べて備蓄放出量は限定的の見方が拡がり、売り一巡後は買い戻された。
東京 : 国内製品チーム 阿部 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.